ミライガク2018
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フェリス女学院大学

知ってると知らないとでは大違い!?
映画と音楽の楽しみ方が広がる秘密とは?

「映画音楽のヒ・ミ・ツ」と銘打ったフェリス女学院大学音楽学部のブースは開始前から大盛況。立ち見が出るほど人が集まった上に、講義形式の授業が始まると、通りすがりに聞こえた聞き覚えのある音楽に立ち止まる高校生の姿も。そんな様子からも音楽の力が垣間見られますが、映画における音楽の役割はもっと大きなものでした!

ときに感情を代弁し、
ときに場面を設定する映画音楽を体感!

 授業は実際に映画のシーンを見ながら、音楽が果たす役割を体感していくというもの。たとえば、背景音楽(スコア)ひとつを見ても、さまざまな機能を持っていることが分かります。強がっている主人公が口では「ほっといて!」と言っても、心の奥では不安や悲しみを抱えている場面。そんな時には、音楽が言葉の背後にあるもの、言葉では言い表せないものを表現し、登場人物の感情を代弁します。それを知って同じシーンを観ると、なるほど、言葉とは裏腹に音楽がどこか物悲しい雰囲気を醸し出しているではないですか。
 また、映画の場面や場所を、音楽で設定することもできると言います。たとえば戦争映画で兵隊が歩くシーンに行進曲を使用したり、舞踏会のシーンでワルツを使用したりすることで、説明がなくても自然と場面が理解できるそうです。日本や中国が舞台の場合には、古代中国音楽や日本の雅楽で使われる音階「五音音階」を使うことでアジアっぽさが強調されています。
 このように、スコアは言葉で語るよりもスマートに映画が伝えたいことを表現することができるのです。

何気なく聴いていた音楽が
映画の可能性を広げている!?

 スコアだけでなく、映画の主題歌や挿入歌も重要な役割を担っています。特に、アニメーション映画などでキャラクターがうたう歌は、その人物像や物語を決定づけます。そのため、有名な映画製作会社ではプロダクションの最初から歌の作曲家が参加するそうです。当初考えていた主人公の性格に対し、作曲家が違和感を持ち、新しいキャラクター像に合わせた歌を書いたため、物語全体を作り直すこともありました。映画における音楽の重要性が伝わる逸話です。
 キャラクターの人物像や感情を表現したり、感情移入を促したりするほかに、時間の経過を自然に見せる場合にも音楽が効果的に使われます。たとえば、子どもの成長を描く場面。アニメーションで歌を歌いながら子どもが少しずつ大人になっていくのに合わせ、歌う声優を変えて大人の声質にしていくことで、歌が終わる頃には違和感なく大人に成長しています。十数年の時間の流れを3分ほどに凝縮できてしまうのです。
 普段、映画を観るとき、音楽を特に気にしていなかったけれど、言われてみれば確かに…という発見の連続でした。音楽と映画、両方の楽しみ方が変わりそうです。

「音楽が好き!」という気持ちがあれば、
音楽を学べる大学!

 今回の授業を教えてくれたのは、有名映画の音楽に関する著書も執筆している谷口昭弘教授。もともと専門は20世紀アメリカのクラシック音楽ですが、映画音楽へも研究の対象を広げたのだそうです。「より多くの人が興味を持つ音楽を使って、音楽の理論を伝えようと思ったのが始まりです。研究してみたら、有名映画の音楽は芸術的にも実によくできているんですよ」と谷口教授は言います。実際、観たことのある映画、耳馴染みのある音楽をその場で観て聴いて進められる授業は、音楽の理論もスーッと頭に入ってくるようです。
 「より広く音楽の魅力を伝える」というのは、まさに現代の音楽を取り巻く環境にぴったりの考え方ではないでしょうか。生活環境やメディアは変化し続け、グローバル化が進む現代において、音楽のジャンルはますます細分化され、音楽の聴き方も発表の仕方も多種多様を極めています。
 そんな時代に対応すべく、より幅広く、深く、音楽を知り、現代社会で実践的に役立てる―そんな教育を行う音楽学部が2019年度からスタートします。「音楽は好きだけど、楽器ができないから…」とあきらめていた人にもチャンスがあります! 入試では、音楽の知識や実技の試験がないため、音楽大学に特化した準備をしなくていいのです。「音楽が好き!」その気持ちが入学資格です。
 フェリス女学院大学「夏のオープンキャンパス」では、ミライガクで行われた谷口教授の授業が長いバージョンで行われます。ミライガクで体験できた人もできなかった人も、オープンキャンパスに参加して、音楽に関わることのできる未来をのぞいてみませんか?